マイナス金利で有り難みが増した。田舎暮らしにこそネットバンク。

マイナス金利である。

お金を預けると利子を取られるのである。

これは銀行〜日銀間の話だが、当然、末端の利用者にも影響がある。お金を借りれば借りるほど利子がもらえる。という影響は残念ながら無い模様だ。

banking

昨年後半からの身辺整理の一端で、銀行口座も整理していたところだった。

ネットバンクとしては、ジャパンネット銀行、楽天銀行、そしてゆうちょ銀行に口座があったのだけど、ジャパンネット銀行は口座を開設していたもののほとんど使用しておらず、何かの設定の手違いで使おうにも使えないという状態が続いていたので、この際解約した。

楽天銀行はイーバンクだった頃に口座を作って、主にネット決済やクレジットカードの引き落とし口座として使っていた。

また、ゆうちょ銀行がネットバンクに入るのかどうかは知らないが、けっこう早い段階からインターネットで手続きが可能だったことや、決済の指定がゆうちょ銀行である場合などがあったので、いちばん最初にネットバンキングを利用したのはゆうちょ銀行だったかもしれない。

ちなみに、事業用の口座も含めて日頃はほとんど地元の地方銀行の口座をメインに使っていた。銀行の窓口やATMを介して、月々の支払いや入出金の取りまとめ、貯金も含めて、昔ながらの銀行の使い方である。

先にも書いたが、この身辺整理の時期にたまたま楽天カードを作って、このときようやくクレジットカードの仕組みを理解したのだけれど、それこそ、カードを経由することによって利子ではないがポイントが回収出来るという仕組みをせっかく学んだので、お金の流れを出来るだけカード経由とすることにした。
https://junk-style.org/enjoy-credit-card-life-with-rakuten/

地元の銀行口座から引き落としていた月々の公共料金などの支払いは、可能な限りクレジットカード経由にまとめた。また、同じグループである楽天銀行をその引き落とし口座にすることで、回収したポイントをさらに倍増出来るという特典もあったのでこれを使わない手は無い。

実際、日々の生活の中でわざわざ窓口やATMまで出向かずに済むネットバンクの便利さは前々から気になってはいて、地元の銀行でも以前からネットバンキングを利用することは可能だったのだが、肝心の煩雑な事業用の口座は月々の手数料がかかったりするのでまとめて踏み切れずにいたという経緯もある。

ちなみに、これもまたこのとき初めて気付いたのだけれど、地元の銀行とネットバンクでは同じ金額の振込でもネットバンクの方が手数料がぜんぜん安い。とくに事業用の振込は毎月締め日頃には銀行窓口もATMも混雑するので手数料よりも効率を重視して同じ口座にまとめていたのだけれど、確定申告の集計の度に振込手数料の合計金額を二度見していたので、これは思わぬところで良い知らせだった。

思わぬところと言えば、金利もそうである。身辺整理では口座の使い道が変わったこともあって、それぞれの預金やなけなしの定期預金も解約して新たに預け直したりしたのだけれど、このとき自分は楽天のキャンペーンに乗っかるキャンペーン中だったのが幸いして、冬のボーナス時期のキャンペーンで定期預金も0.25%の金利で預け直すことが出来た。また、普通預金の方も楽天証券の口座と連結することで金利が5倍になるのだそうで、0.1%となっている。もちろん、預金額がアレなのでほとんど恩恵は受けないが、この普通預金の金利は以前メインだった地元の銀行で大口(1000万円以上)で10年の定期預金を預けた場合と同じ数字になる。ちなみにその地元の銀行の普通預金の金利はといえば、マイナス金利以降の大手各行に倣って0.001%である。100倍違う。

ネットバンクはなぜこれほどまでに待遇が良いのかと言えば、それはひとえに普通の銀行に比べて従業員や実店舗の数が圧倒的に少ないことに他ならない。現金の直接的な窓口もコンビニATMや他行ATMと共用したりしているので、経費は可能な限り圧縮されている。

ひと昔前までの、銀行の窓口といえば物理的な実店舗の窓口しかなかった時代には、それが充実した銀行はやはり実際に使い勝手が良かった。銀行を選ぶ基準は自ずと自分の行動範囲内に多くの窓口がある地元の銀行になった。しかし現在では銀行業務のほとんどをインターネット上で利用することが可能で、ATMもコンビニにあったりするので、田舎暮らしこそその恩恵を最大限に受けているという側面もある一方で、それがともすると従来の地域に寄り添った銀行経営の足を引っ張る形となっているのかもしれない。

今回のマイナス金利によってたまたま浮き彫りにはなったが、これは世の実情に合わせた変化でもあると思うし、将来的にはフルサービスのガソリンスタンドの様な道を辿ることになるのではなかろうかと想像する。



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