田舎暮らしと町内会

新規に田舎暮らしを始めるにあたって最大のネックとなるのが人付き合いなのではないかと思うのだけれど、特にその基盤となるソーシャルな関係性というものを避けて通るのは難しい。保守本流の原点となる部分である。

この問題は自分の様ないじけた性格の者にとっては特に大きな問題なのだけれど、それ故に慎重にならざるを得ないところなので、むやみにバッサリと結論を出すことには戸惑いがある。なので、これは追々このブログの中でも継続的に考えていこうと思うし、自分の中でももう少し多面的な見方をする様にしていかなければならないと思っている。

ということで、今日はそのイントロダクションとして、

田舎の町内会のスキルがパネぇ

という話。

先日、ポストに町内会の地域清掃行事の案内が入っていて、今日がその日だった。

今のところは形式上この物件は別荘として使用している形になるが、実際の生活実態としてはほぼここで寝起きをしていて、前記事にも少し書いた様に近い将来的には住民票も含めてこちらに移動したいという希望もあるし、何より毎日の犬の散歩でこの辺りを町内の誰よりも頻繁に歩き回っているという事実もあったりするので、とにかく行事に参加してみることにした。

自宅の辺りでも同様の行事で公園や道路の清掃や草むしりなどがあるけれど、この辺りでは各戸が分散しているのでその守備範囲も自ずと広くなって意外と大変かもしれないな…などと想像していた。今のところは自由参加という形ではあるが、人海戦術的な意味でも参加者の数を確保したくてウチにも案内が来たのだろうと。

30人余りの参加者は、一旦地区の集会所に集まって、7、8人づつのグループで担当場所に分かれて行った。自分はとりあえずということで神社周辺の担当に割り振られて、他の人の軽トラに乗せてもらって現場に行った。

時期的にまだ草もほとんど生えていないので、昨秋の落ち葉などの清掃でもするのかと思いきや、集まった人たちは上を見上げてしばらく何やら話していたかと思うと、おもむろに各自が軽トラからマイチェンソーを持ってきてあちこちで木を伐り出した。いや、高さ3、4メートルの庭木サイズじゃなく、樹高20メートルくらいの立ち枯れした松の木などである。

一家に一台のチェンソー

さすがにしばらくの間、呆然とそれを眺めていた。それぞれがなかなかに手慣れた感じで木を切り倒していく。まぁ、山住まいなのは分かるけれども、各家庭にマイ山があるわけでもないし、ほとんどはせいぜい兼業農家の普通のサラリーマンである。

何このスキル。

我に返ったところで、神社から自分の小屋までは割と近いのでとりあえず自分のチェンソーを取りに戻って、倒された木の枝を切ったり玉切りにしたりしつつその場の風景に溶け込んでみる努力をした。2シーズン分の薪割り経験でチェンソーの取り扱いには馴染んできたところだったので、もし知らない人が通りかかってその光景を眺めたとしても地元民との区別がつかないくらいにはなっていた。と祈る。

持ってて良かったマイチェンソー。

ということで、華麗に町内会デビューを飾ったのは良いとして、この先の町内会の行事に身構えずにはいられないこの今の心境を書き留めておかずにはおれず、若干テンション高めで本日2度目のブログ更新。もちろん写真など撮っている場合でもなく。

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