今朝、トンビにプレゼントをもらった

昨日の強風の後で空気が澄み切っていたからか、今朝の散歩は犬たちがいつもに増してテンションが高かったので、いつもよりも少し余計に時間をかけて歩き回っていた。

帰り道、山の中の小さな公園の様な場所で犬たちとてんでに座り込んでひと休みしていると、一羽のトンビが飛んで来てすぐ近くの立ち枯れた松の木にとまった。

犬たちも気になって凝視するほど間近だったので様子がよく観察できたのだけれど、くちばしを木に擦り付ける様にして何かをしていると思ったら、その松の木から細い小枝を1本上手にちぎり取って、それを咥えたままこちらの方を向いてしばらく佇んでいた。

巣でも作るのに小枝を集めているのだろうか、巣作りに夢中で多少の危険は省みず人間たちのすぐ近くまで寄って来てしまって、ひと息ついたところで我に返ったか、などと思いながら尚も観察を続けていると、トンビはゆっくりと飛び立って空中で何やらしている。口に咥えた小枝を飛びながら器用に脚に持ち替えていた。いつも悠然と上空で獲物を探している時の様子とは違って、そんなことをしながら飛んでいるので何やらバタバタと忙しそうで少しコミカルですらあったのだけれど、そのまま弧を描きながら自分たちのすぐ真上まで来て、そしてその枝をポトリと落として飛び去って行った。

澄んだ空気の良い天気だったこともあってか、その仕草にもどこか丁寧さみたいなものを感じて、これはトンビが自分たちにプレゼントをくれたのだと思った。なんだかちょっと嬉しくなって、もらった小枝をインディアンの羽根飾りの様に帽子に挿して帰って来た。

その小枝はその後、相方が散歩した方の犬のお気に入りのおもちゃになってバラバラになった。

トンビにもらった小枝

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