田舎暮らしの不動産事情

コンテナ工房にうれしい進展

コンテナハウスの作業場計画に微妙だけれど嬉しい進展があった。

この小屋のある土地は図面を見ると接道面がひとつの頂点となる三角形の様な形をしていて、建物自体もほぼ道路を正面に見る様な方向で立てられているので、入り口が狭く奥が広い形をしている。

コンテナ工房を設置しようと思っている場所は現在は薪を作る場所として使っているのだけれど、ひとつには原木を持ってきてもらうトラックがアクセスする必要があることと、もうひとつは犬たちのいるスペースでは薪作りの作業は危険なので柵の外側である必要があるという理由がある。

自分の仕事で作業場が稼働した際にもトラックのアクセスが必要なので、今のままでは計画的に何かを犠牲にせざるを得なかった。

隣地との境界線

隣地との境界線

隣接する地面の持ち主は隣の地区の方で自宅からは距離もけっこうあるので普段は顔を見かける機会も無く、ただ、たまたま自分が畑に入れる廃菌床をいただいている農業の方の古い知り合いだということを聞いていた。

その農業の方とはよく話もするので仕事場の話などもしていたのだけれど、その方が地面の持ち主の方に話を伝えてくれていた様で、この週末にこの辺りの農業の方が集まって用水路の見回りや整備をされている際にわざわざ寄って声をかけてくれて、当面は自由に使って良いし、希望ならば売買の話にも応じるという有り難い言葉をいただいた。

田舎暮らしの不動産事情

じつは、この”犬小屋”自体も譲っていただいた際にはもともと「売り物件」ではなかった。不動産屋さんに事情を説明して相談する中で、その不動産屋さんが古い知人のご家族に声をかけて下さって、時間をかけて説得や交渉をしていただいたという経緯がある。ただ、ここは元々別荘として用意されていたところなので、そういう意味では「物件」としては比較的扱いやすかったという事情はあるかもしれない。

上記の隣接する土地も含めて、この周囲の山林などには通常の不動産屋さんが扱う意味での「物件」というのはほぼ無い。とくに山林は区画が大きく、実用面での売買の需要がそれほどなく、用途が無く持ち続けていても維持するには負担はそれほど大きくなかったり、また、図面などもけっこういい加減で境界がはっきりしないなどという様な事情が積み重なって「物件」とはなり難いのだろうと想像する。かといって、全く売買が無いのかといえばそれは違う様で、周囲の土地の登記書類などを見ていると所有者が変わっているものもけっこうある。

何らかの事情で需要あるいは手放す理由などが発生した場合には、不動産屋さんの扱う「物件」と同様に売買が成立する様子である。ただ、その場合は多分ほとんどが当事者同士の直接交渉になるのではないかと思う。そして使い勝手の良くない土地や山林の価格は一般的にはそれほど高価なものではない分、そこには心理的な要素が多分に働くのではないかと想像する。

田舎暮らしの人付き合い

いや、何も田舎暮らしのHow to記事を書こうというのではなくて、先日の「田舎暮らしと町内会」という記事の中でも書いた様に自分はけっこうめんどくさいいじけた性格なので、人間関係についてもう少し多面的な見方をする様にしていかなければならないと思っているのだけれど、そういう意味でこの週末の出来事は、喜んで、感謝して、こういう経験をしっかり胸に刻んでおかなければならないと思ってこの記事を書いている。

「コンテナ工房」カテゴリの記念すべき2回目の記事が書けて良かった。

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする