ログハウスは建築後の数年間、ログの乾燥や自重による収縮で縦方向の寸法が数ミリ〜数センチという単位で短くなるのだけれど、それはセトリングと呼ばれていて、設計の段階からある程度それを見越して施行される。
ただ、ログの樹種や含水率や建てられた環境によってセトリングの量には幅があるので、定期的なメンテナンスに加えて最終的に落ち着いた時点で見越した分では吸収しきれなかった部分の調整が必要になる。
この建物はセトリングが充分に終わってから譲ってもらったのだけれど、その時点で既にあちこち寸法にズレが生じている部分があった。

押入れの引き戸のケーシングが天井を突き上げた形になっている。

通しボルトの下端が突き抜けている。
まぁ、この小屋の場合は犬小屋クオリティで十分で、機能的に問題が無いし誰かに見せびらかす必要も無いので、よほどブログのネタに困る様なことでも無い限りはこのまま放置するつもりである。
で、この”セトリング”という言葉の元になる”settle”の意味が「最終的に落ち着く」とか「安定する」とか、加えて「定住する」などという意味も含んでいて、最初の見込みと違って突き上げたり突き抜けたり突き破ったりしてても、自分が”そこ”が居心地よければ些細なことはどうでも良いのではなかろうかと、そしてそれの進行形が”セトリング”な訳で、今日1日は朝からそんなことを考えていた日で、ちょっと無理矢理こじつけた感じの内容の記事ではあったりもする。