玄米食を始めてみた。かなり良さげでおすすめ

この山小屋でシンプルな生活を始めてからというもの、畑なども作り始めたという理由も大きいけれど、自分の食事に対する意識はいまだかつてなく高くなった様に思う。

玄米食を始めたきっかけ

一昨年の暮れ頃、近所のホームセンターのレジ横に30kg入りの玄米が積んであって、そろそろ米も無くなるしちょうど良い機会だと思い、以前から試してみたかったけれど、なかなか実現できなかった玄米食を始めてみた。

この辺りには農家も多いので、町の至る所には無人精米機なるものもあり、もし合わない様なら白米にして食べることも出来るし…という軽い気持ちである。

圧力式の炊飯器が良いかも

山小屋に来てから新調した数少ない家電製品の中に炊飯器があって、以前から母が「炊飯器だけは、少し良いのを買っておけ」と言っていたのを思い出して、近所のホームセンターに並んでいた中ではいちばん高かった圧力IH式の炊飯器を買っておいたのだけど、「玄米モード」や「玄米熟成モード」などもあって、それが幸いしてかどうなのかは分からないが、少しクセがあるとかツブツブ感が残るとかの前知識がまったく気になる様なこともなく、噛み応えがあって香ばしく炊き上がった玄米は、それ自体が料理の一品だと思えるくらいに気に入ったので、以後、玄米食を続けることになった。

炊飯器の玄米

玄米単品でも美味い

どうも自分は子供の頃から、食卓の中でご飯(米)というのは「食べなければいけないもの」というイメージがあって、ご飯を食べるためにオカズというものが存在する、または、何かしらのメインの料理を食べる代償としてご飯も食べなければいけない、という様な認識をしている節があり、そしてその認識はそれ以上検討されることもなく、つい最近まで続いていた様に思う。だから、「ご飯(米)が美味い」という感覚はかなり新鮮で、食事の概念を塗り替えるものですらあったのではないかと感じる。

オカズの概念が変わる

この玄米の美味さを基軸にすると、オカズの概念も変わってくるわけで、ご飯をすすめるための添加剤的な意味から、ご飯の美味さを引き立てる役割へと変化した。なかなかうまく説明し難いのだけれど、「ご飯のための」オカズの味はどうしても濃いものが多くなるのに対して、引き立て役の場合は味が主張しすぎてもダメなのである。

で、玄米を引き立てるオカズとしては、旅館の朝食メニューの様な、基本的にはシンプルなものが本当によく合う。焼き魚とか海苔とか納豆とかそういう様なものだけど、たとえば納豆ひとつにしても、鰹節やシラス干しやオクラやゴマなど、その辺にあるものををちょっとまぶしてみたりしたくなったり、高じて漬物まで自分で漬ける様になってしまった。また、豚汁とかけんちん汁とか、カレーなんかも意外とイケるのだけど、野菜たっぷりのごった煮的な料理とも相性抜群である。

昨年秋に植えた白菜は、その後事情でまったく畑にかかれなかったりして結局のところ結球せずに失敗したまま放置してあるのだけど、このあいだスーパーの惣菜コーナーで買ってきた菜の花の辛子和えが美味かったので、もう少し放置して薹が立ったら菜花を辛子和えにして食べよう…なんてことを考えたくなるのである。

玄米食の実用性と身体の変化

実用面でも、玄米は割と腹持ちもよくて、畑仕事や薪割りなどの力仕事をする時にもスタミナ切れになることもない。

ということで、嗜好的にも実用的にも大満足の玄米食なのであるが、これに加えて、体のあちこちにも良い変化が現れている気がする。ライフスタイル自体が変わったので玄米食由来であると一概には言えないのだけれど、自分の中ではきっとそうなのだろうということがほぼ確信できる。

で、どんな変化かといえば、まず、顕著なのは体重で、20歳くらいの頃の様な感じになった。体重の数字自体もそうなのだが、たとえば、短期のうちに少し絞ろうとしても、歳をとってからはなかなか難しかったのが、簡単に調整できる様になった。また、少し生活が不規則になったりした様な時にも、ほとんど体重が一定になったということもある。

それ以外にも、たとえば、体臭や排泄物の匂いがほとんど無くなったことや、風邪薬をほとんど飲まなくなったこと、顔や体の皮膚の表面がみずみずしい気がすることなど、ちょうど玄米食を始めた頃からかなという変化がある。よくは知らないけれど、デトックスやアンチエイジング的な効果もあるのではなかろうかと思う。

諸説ある様だが、体全体の細胞は、約1年とか数年という単位で新しいものに総入れ替えされる理屈となるのだそうだが、体を作る材料が変われば自ずと体調が変化するのも、別段不思議な話ではないと思う。

向き不向きはあるのかもしれないけれど、玄米食は何かにつけて良さげなので、是非お試しあれ。

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