夏野菜の植え付け準備(炭素循環農法)

最近は暖かい日もあれば極端に寒い日もあったり、仕事の方も若干たて込んでいたりしているのでなかなか気が向かなかったのだけれど、昨日久しぶりにホームセンターに寄ったら野菜の苗がたくさん並んでいて、そろそろ夏野菜の苗を植え付けなければならない時期だと尻を叩かれている様な気がしたので、ちょっとした時間にいつでも植えられる様に今日は斜面の方の畑の準備をすることにした。

畑も含めて建物を造成する際に客土された部分は一面スギナの海となっている。

スギナの海

畑は、切り土して本来の赤土が露出した部分はそうでもないけれど、客土を盛り土した部分は周りといっしょでスギナの海。結球せずに薹が立った白菜の巨木は先日の強風でなぎ倒されている。

畑もスギナの海

畑を作る際には土を掘る度にスギナの根っこがびっしりとあったので極力取り除いたのだけれど、そんな努力もまったく無駄だった様子。

スギナは”つくし”で胞子を飛ばし、地下茎を張り巡らし、根に塊茎という豆の様な塊を作って、これらのあらゆる手段で繁殖する生命力の強い植物なのだそうで、畑や住宅地のスギナは駆除するのが難しくて嫌われる。それにしても見事に客土された部分だけにびっしりと生えているので調べてみると、スギナは酸性に傾いた土壌を中和させる働きがある様で、スギナ自体はアルカリ性なのらしい。この自然の自浄作用はナウシカの腐海を思わせる。

スギナの根元

畑に生えたスギナをかき分けてみると、その下の土は適度に湿度があって柔らかいフカフカの状態を保っている。これは、炭素循環農法で廃菌床を入れた場合にも他の素材でマルチをしなくても微生物が活躍出来る状態の様な気がする。適度な通気性と木漏れ日程度の日照は林の中の土壌の条件にも近いかもしれない。赤土は火山灰由来でもともと酸性に傾いていることもあるし、これ、良いかも。

と、そんなことを考えつつも、このままでは肝心の苗にも日光が当たらないので、とりあえずは苗を植えることが出来る様に一旦畑をきれいにした。

お久しぶりのニンニクとタマネギ。

IMG_4662

膨らんできたタマネギがチラっと顔をのぞかせている。

タマネギ

廃菌床を入れているからかどうかは分からないのだけれど、この畑の中にはカブト虫の幼虫がけっこうたくさんいる。微生物と呼ぶには少し大きいが土壌中の炭素循環サイクルの一端を担うだろうし、とくに作物に悪影響があるとも思われないのでそのまま放置している。カブト虫の幼虫は田舎育ちの男子にとっては神聖な生き物なので、あまり勢いよく耕すことが出来ない。という些細な不都合はある。

この畑由来ではないけれど、昨年の夏に試しにスイカの皮を置いてみたらやっぱりという結果だった。

カブト虫

こんなひとコマがこういう暮らしのささやかな楽しみの様な気がする。

巨木になった白菜はせっかくなのでガーデンシュレッダーにかけて畑に還元する。

ガーデンシュレッダー

水分が多いので重なって腐敗しない様に畑の表面にバラまいた。

白菜をハタケに蒔く

元肥や石灰などは入れていない。昨年は植え付けた苗が根切り虫の害を受けたことがあったので薪ストーブから出た灰を撒こうかとも思ったのだけれど、カブト虫の幼虫もいることだし止めておくことにした。

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