遊び小屋の小屋遊び

ドッグランのフェンスを作った記事にある自宅の写真に少し写っているのだけれど、この庭にはちいさな小屋が建っている。

正確に言うとこちらは相方の自宅で、今ネコを預かっているのが自分の自宅なのだけれど、なので、この小屋を建てた頃の経緯を自分はよく知らないのだけれど、ガーデン屋さんに植栽やデッキやフェンスを頼んだときに物置小屋として一緒に作ってもらったものなのだそうで、大工さんが建てたのではないけれどしっかりとした作りになっている。ベタ基礎に1間半×1間半(4畳半分の大きさ)の軸組(在来工法)で建てられているのだけれど、外観の全体像が母屋のデフォルメチックな作りになっていたり、破風や鼻隠しがデザインしてあったりして、”Garden House” とか “Garden Shed” とかいう感覚が分かった人が建てたんだろうなと想像している。

それと同時に、その破風や鼻隠しのデザインは北欧界隈の、女の子が生まれたらお父さんが作ってあげる遊び小屋・・・”Leikimokki” とか “Lekstuga” とか、そういうものの存在も意識している様な気がする。画像検索してみると、これらは英語だとたとえば “Play House” とか “Wendy House”、あるいは “Cubby House” と呼ばれるものがそれに当たるのだろうけれど、”Wendy House” の Wendyはピーターパンのウェンディから採られているくらいなので、歴史的にはやはり北欧界隈が発祥なのかもしれない。

以前、ロシアでもこの様な習慣があるというのをどこかで見かけた記憶があるのだけれど、実際、知り合いのロシア人の女性が家を建てた際にはお父さんが長期の休暇を取って新築現場にやってきて、室内の装飾をプロ以上の熱心さで仕上げていたのを目の当たりにしたことがあるので、たぶん背景にはこういう習慣がベースにあることも影響しているのではないかと想像しながら感心していた。

新築の室内の装飾

知人の家の新築現場。お父さんがやってきて装飾している。ロシアン・バロック風の華美な装飾のひとつひとつ、パーツの手配から施行、気が遠くなる様な細かい着色などもお父さん1人で作業をしていたのに脱帽。ちなみにお父さんは事務方の公務員か何かの仕事をしていて、職業的な意味ではまったくの素人である。

で、その庭の小屋の方なのだけれど、物置という名目で置いてあった粗大ゴミたちを追い出して、床を貼ったりロフトを作ったり薪ストーブを置いたりして遊び小屋としての使い道が出来るように改装したのだけれど、そんなことをしていること自体が実は遊びだったりもするのではないかと思ったりもする。

小屋の室内

初代犬小屋の内部。床を貼ったり薪ストーブを置いたり。

小屋のロフト

自分は犬といっしょにこのロフトで冬を2度越した。(トイレやシャワーは母屋)
ネコ用の通路も完備。寝太郎さんの「Bライフ」などもここで読んだ。

というか、”初代犬小屋”などと呼んでいるがこの小屋で遊ぶきっかけとなったのは実は猫で、書くと長くなるので書かないけれど、猫を預かることになってまたいろいろ思い出すことなどもあったりして、そのついでの無理矢理な小屋ネタだったりする。

このブログを書き始めた頃のブログのタイトルは実は今と違っていて「in the Doghouse」というものだった。(人が)犬が叱られてすごすごと犬小屋に入る様なシチュエーションを表すときに使われる英語の慣用句らしいのだけれど、もしその犬がその犬小屋を追い出されたら・・・という様なことを考えて最近は心が晴れない。

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