「アルプスの少女ハイジ」の原作を読んだ

楽天ポイントの端数を消化するために自分はよく楽天KOBOというkindleの様な電子書籍を購入してスマホのアプリに入れているのだけど、今日は午前中に空いた時間があったので以前ダウンロードしてあった「アルプスの少女ハイジ」(完訳版)を読むことにした。

ハイジといえばアニメ版が秀逸だったので子供の頃にテレビで見たストーリーを断片的には覚えているのだけれど、今あらためて山とか小屋で暮らすことという視点からもそのディテールなども含めて物語の全容を読み直してみたいという思いがあった。

ハイジとおんじと山の小屋

この物語は基本的に児童文学作品という範疇に属するのだけれど、読み始めた途端に作品に引きずり込まれていって、結局今日は午後からも予定を変更して一気に最後まで読んでしまった。

物語は2部に分かれていて、元々の1部にあたる最初の部分の評判が良かったのでその2年後に続編として書かれたものを合わせて現在は1つの物語として出版されているのだそうで、有名な「クララが立った」のは2部、つまり続編の方に含まれている。

全編を通してキリスト教信仰のテーブルに乗せて書かれているし児童文学作品なので子供に読ませられるものとして書かれているので、道徳的な戒めが随所に盛り込まれていたり、信じるものは救われるという予定調和的なストーリー展開になってはいるのだけれど、それにも増して、自分が山とか小屋とかで暮らすことの動機として感じている価値観とか犬たちと一緒に暮らす中で感じていることなどと重複する様な描写が細部までとても巧みに描かれていて、心を強く揺さぶられることが何度もあった。

自分の中では思いがけず良い作品を再発見したという印象で、余韻に浸りながら勢い余ってブログの記事として書いておきたいと思った。

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