昨年、畑で作る作物や果樹などについていろいろと調べている中で、植物が他の植物に対して影響を与えるアレロパシーという作用があるということを知ったのだけれど、そのうちで良い影響を与える作用を栽培に利用するコンパニオン・プランツという概念があるのだそうだ。
科学的に因果の分かっているものもそうでないものもあるらしいのだけれど、先人の知恵というのはこの様な形で伝承されるのだと思うと興味深く、自分も可能な限り応用できれば良いなと思っている。
で、これは因果の分かっていない部類に入るのらしいが、柿の木の根元にミョウガを植えると柿の収量が増えるなどの他感作用が伝承されているなどということもどこかで見かけて頭の片隅にあるうちに、昨年春に植えた柿の苗の隣からミョウガがニョキニョキ生えているのを見つけた。
一昨年はその辺りには見向きもしていなかったので、そこにミョウガが群生しているなどということはつゆ知らずであったので、これは偶然ラッキーだったと喜んだ。
この柿の苗の成長は同時に植えた他の苗よりもスロースターターだったので、一時はミョウガに埋没してしまうほどだったのだけれど、落葉する頃には他の苗と比べて枝ぶりもしっかりした印象で、これはやはりミョウガのお陰かもしれないと思っている。
収穫の時期がよく分からず若干遅かったかもしれないが、ミョウガ自体も収穫して刻んで味噌汁やソーメンのツユの薬味として美味しくいただいた。
今年雪が解けた頃、ミョウガの生えていた辺りをほじくって根っこを取ってあちこちに植えたのだけど、それらも最近芽を出して成長している。
まぁ、ただそれだけなのだけど、そんなところに面白いと感じることの出来るのが最近は嬉しい。歳か。
果樹の苗/コンパニオンプランツ栽培セット:柿(カキ):富有とみょうが苗のセット
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