英国のEU離脱の件で思うことなど(夢想)

以前「Bライフという選択肢」という記事の中で書いたのだけれど、自分はこの「Bライフ」について「AではなくてB」というオルタナティブな選択肢が用意されたことの意味は大きいと思っていて、なので、英国のEU離脱の件はその様な意味で注目していた。

brexit

自分がBライフに興味があるのは反現代文明とか反社会的な理由が大きいと上の記事中にも書いたのだけれど、今回の英国の主に労働者階級の人たちが出した答えも「とにかく、今のままの社会じゃイヤだ!」というのがEU離脱という結果となったのではないかと想像する。

グローバルなコーポラティズムとでもいう様なものが、国を動かし、さらには国の枠組みさえ取り払って猛威を振るう。国家は既にその徴税請負人でしかない。

今回英国民が抜け出すことを決意したEUに似た枠組みを、しかしこちら側ではTPPという形でこれから始めようとしている。

笑ってしまうのだが、今アメリカでは大統領選に向けてトランプとクリントンが、双方「反TPP」を主張して舌戦を繰り広げているのだそうだ。

そういえば、日本でも自民党が政権を取り戻す際の選挙では「うそつかない。TPP断固反対。ブレない。自民党」というポスターがあちこちに貼られていた。

すなわちこれは、TPPが国民にも国家にも利益にならないということを、各国の国民や国家は理解しているということである。

しかしながら、あと2週間ほどすれば「国民の皆様の信を得た」といって引き続き”戦略的”に準備が進められる公算が大である。

今回英国民の出した結論は、残念ながらこの巨大な「見えざる魔手」から逃れる手段とはならないかもしれない。しかしながら、この「見えざる魔手」、そしてそれに対する「No!」はすこしずつ輪郭がはっきりしてきている様にも思う。そしてそこでは「AではなくてB」というオルタナティブな価値観が重要になるのではないかとも思う。

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