ワラビ中毒とスギナ

昨日の記事を書くときに玄米食について調べていた中で、玄米に多く含まれるビタミンB群の中のビタミンB1(チアミン)に関しての覚え書き。

江戸時代の江戸や戦争中の軍隊は粗食にもかかわらず白米を食べていたので、本来玄米では胚芽部分に多く含まれるビタミンB1が不足して脚気(かっけ)に悩まされたなどということに関連して、ワラビやゼンマイに含まれるチアミナーゼがビタミンB1を分解して同様のビタミンB1不足を起こす”ワラビ中毒”なるものがあるということを知った。

灰汁抜きしてたまにおかずで食べるくらいならまったく影響は無いのだそうだが、去年、ワラビが無限に生えている場所を発見して調子に乗ってワラビをたくさん採って、めんどくさいのでそのまま天ぷらにして大量に食べたということがあったので、今度からは気をつけようと思った。たしかに、その時は胃がもたれたくらいで何も思わなかったけれど、今年は好んでワラビを食べようとは思わなかったので、体が何となく拒否モードに入っていたのかもしれない。

で、最近、田舎暮らしをしている方達のツイートなどを覗かせてもらっていると、スギナを採って干して・・・というのをけっこうあちこちで見かける機会があって、自分のところにも畑の周りは一面スギナで覆われているので、何に使うのだろうかと気になって調べてみたことがあった。

スギナの海

スギナの海の向こうに小さく畑がある。

スギナをお茶にして飲むと花粉症の症状が和らいだり、血管や血液がきれいになって色々な病気が改善したり、スギナに多く含まれるケイ素がコラーゲンの結束を強くするので美肌効果があったり・・・解熱や止血、咳止めなどの薬効もあって、漢方やハーブとして古来より洋の東西で利用されているのらしい。

4匹の犬のうちいちばん年上の犬はスギナが好きで、よく”道草を食っている”のを見かけるのだけれど、彼らは必要なものを良く知っているらしい。

スギナは酸性の土壌を中和していく働きがあるなど、土作りの面でもなかなか興味深いと思っていたところに、身体にとっても有用な様で益々興味を持っていたところなのだけれど、上のワラビ中毒と同じチアミナーゼを多く含んでいるのだそうで、まぁ、スギナに醤油でもかけて毎日ドンブリで食べることも無いと思うのであまり関係ないのだけれど、一応覚えておこうと思って書いておくことにした。

ちなみに、ワラビ中毒の原理を利用して、”精力を落とし身を慎むために、喪に服する人や謹慎の身にある人、非妻帯者・単身赴任者、寺院の僧侶たちはこれ(※ワラビ)を食べると良いとされてきた。” などということもあるののだそうで、いろんな意味で毒にも薬にもなるのらしい。

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