朝食用ジャガイモ畑の開墾準備に草を刈ってみた。

料理などというものには、食べる方にも作る方にもまったく興味がないのだけれども、ここで寝起きする様になってから、朝食メニューには変なこだわりが出てきてしまった。

朝食といえば、旅行中の朝食のメニューはどこで食べても良いものである。

そこら辺の安旅館に泊まった朝の、焼いた鮭と海苔と卵なんていう何の変哲も無いメニューの旨いことといったらない。

フランスの安宿で食べたクロワサンとチーズ、フルーツの果肉の入ったヨーグルトとカフェオレも然り。

アメリカの、どの田舎の道端にもあるカフェのブレックファスト、トーストに添える卵と芋の数と焼き方を選ぶという簡単なシステムの朝食は、しかし、日本で同じ味を求めてもこれがなかなか難しいのである。

ちなみに、卵はいつもオーバー・イージー(目玉焼きの両面焼き(ターン・オーバー)の、片面だけサッと焼いたやつ)で注文する。それの味が好きとか美味いからとかいう理由では多分ない。

・・・ということで、最近は、朝、ハッシュドポテトなんぞを作ったりする。

ハッシュドポテトといっても、こぎれいに形の揃ったのでなく、ジャガイモをざっくり短冊に切ってフライパンで焼いただけ、小麦粉や片栗粉で整えるのではなくて、ジャガイモのでんぷんで何となく固まってる感じのやつである。

強火のフライパンにバターをちょっと余分目に入れジャガイモを投入すると、ジューっという音がしてきつね色に焦げるじゃがいもの香ばしい匂いの煙が立ちこめる。

それを上からフライ返しでジュっと押さえつける。

ということをやっているうちに、ジャガイモを作ってみたくなった。

広くもないこの土地の平地部分は建物と犬たちの遊び場と駐車スペースでほぼいっぱいなので、北端の傾斜地を畑に出来ないものかとしばし眺める。

北向き斜面で林に囲まれているが、しばらく観察したところ、日当りはそれほど悪くはなさそうだ。

ジャガイモの栽培についてザッと検索してみると、それほど日当りは重要ではなさそうだし、傾斜した水保ちの悪い畑でもいけそうである。

さすがは救荒植物の代名詞になるだけのことはある。

ということで、とりあえず開墾に取りかかる前に地形を把握することも含めて、斜面に茫々に生えた草を刈ってみた。

DSC_0137

畑にするには狭いし条件も良いとはいえないが、ダメ元でやってみても良いのではないかと思った。

ちなみに、畑で何かを作るのは生まれて初めてである。

もちろん、畑を作るのも初めてである。

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