トレーラーハウスについての雑考

今朝、相方が「犬たちとどこか遠くに出掛けるときにトレーラーハウスがあれば良いよね」的なことを言い出して、まあ有るに越したことは無いけどトレーラーだと運転席と居住空間が別々になるし移動中はあんまりメリット無いよね…という様なところに着地してお茶を濁したのだけれど、自分的にはトレーラーハウスは大好物で、海上コンテナを作業場にしようとしているのもスペース的な制約がどうのと言いつつその辺りが動機になっている気もする。

Tiny Houseのムーブメントの中では車輪のついたフレームの上に小屋を建てることがその主流となっている様子なのだけれど、これは法的な縛り(住宅としての最小面積云々)を回避するための措置としての意味合いが大きい様で、仮にその法律が無かったとしたらこの界隈はもっと多様性があって面白いことになるとも予想出来る。逆に言えば、現状はどれもこれも似たり寄ったりの佇まいに収束してしまっていて、しかも若干イメージ先行でトレンドを追いかける”小綺麗さ”が暗黙のドレスコードの様に存在している感すらあって、自分的には距離が遠くなっていってしまった。

レッドネックと呼ばれる、いわゆる貧困層の人たちが住むトレーラーパークのトレーラーの方が自分的には魅力的に映るし、まさにそのトレーラーを大自然の中に引っ張り出した様な住まい方に憧れる。リーサルウェポン2でメルギブソンが住んでた様なやつ。

15年ほど前にレンタカーを借りてアメリカの西部を旅行したことがあって、映画の舞台となったバグダッド・カフェを訪れた際、店の裏にボロボロのエアストリームが置いてあった。映画の中でラブ・アンド・ピース世代の成れの果てといった風貌の画家が住んでいたトレーラーをイメージしたのだけれど、トレーラーには一方でそんなリベラルの象徴的なアイコンとしての役割も有るのかもしれない。Tiny Houseのムーブメントの中心地であるポートランドはそんな人たちを親とする生まれながらのリバタリアンな人々が活発に活動している街でもある。

懐かしく思って検索したら、現在のストリートビューにもバグダッド・カフェの裏にトレーラーが映っていた。

現在の”犬小屋”を探している最中には他の物件もいくつか検討していて、その中で現地や周辺などを見て気に入ったので不動産屋さんに連絡を取ったらタッチの差で先客があったという物件があった。既存の車庫や小さなプレハブが置いてある雑種地で、大きな庭石などがゴロゴロ積んであったので現況は土建屋さんか何かの資材置き場風だったのだけれど、ここで描いた頭の中の未来予想図にはトレーラーハウスもあった。

犬小屋の候補地だった物件

道路交通法の関係だと思うが国内で流通するトレーラーハウスやコンテナの幅は8フィートが最大なのだけれど、検索しているとアメリカ国内では12フィート(尺貫法で約2間)のものがあって、これくらいあれば住居や仕事場としての設計の自由度も格段に高くなって良いのだけれど・・・

スポンサーリンク
レクタングル(大)
レクタングル(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする