山とか小屋とかで暮らすことの動機

昨日の記事中でアメリカのドライブ旅行に触れて懐かしく思いそのとき撮った写真のアルバムを探していたのだけれど見つからず、アルバムには入れなかった失敗写真の束が見つかったのでそれを眺めていた。(ひょっとして若い人たちには意味が分からないかもしれないが、当時はデジカメを持っていなかったし、スマホはまだ登場してなかった。なので、パソコンやメディアにデータとして存在していないし、失敗した写真というものが現物で存在する。)

14年前というのは同時多発テロが起きて数ヶ月の頃で、時期外れだったこともあってかどこに行っても人影は疎らという印象だった。そもそも旅行の目的自体が人や人工物がなるべく視界に入らない様なところに行きたいという理由もあったので、これはたまたまそういう意味では良いタイミングであったかもしれない。

行程のほとんどは宛てもなくただ車を走らせるという感じで、腹が減ったら適当なカフェで食事をとって、暗くなったら安モーテルで泊まるというパターンだった。いくつかの観光地ではその場所に滞在したくて観光客用のホテルなどにも泊まったのだけれど、予約もしていなかったがそれほど高くない料金で良い部屋を用意してくれた。

部屋の窓からグランドキャニオンが見える。

部屋からグランドキャニオン

部屋の窓からモニュメントバレーが見える。

モニュメントバレー

部屋のバルコニーからサンディエゴのビーチが見える。

サンディエゴ

あいにく失敗写真ばかりで残念だけど、写真が巧かったとしてもその臨場感はなかなか伝わらないのかもしれない。モニュメントバレーでは朝早く目が覚めて、前の日このロッジに到着して間もなくから仲良くなっていた近所の野良犬といっしょに赤い土を踏みながら散歩して、ビュートの間から昇る朝日を拝んだ。サンディエゴではこの部屋に連泊して丸1日中海を見ていた日もあったのだけれど、人影もまばらなビーチ越しの海に何頭かのイルカが遊んでいる様子などを眺めることも出来た。

山とか小屋とかで暮らすことの動機は人それぞれいろいろな理由があると思うし、自分の場合もたまたま4匹の犬を自由に出来る場所を探したことが直接のきっかけにはなっているのだけれど、何かもっと根源的な部分に理由があるのではないかと、写真を眺めながら思った。

ポーチやバルコニーが好きなのもこの辺りが怪しいかもしれない。そして、自分の場合はミニマルとか低空飛行とかはこの辺りを最大化する手段ではあっても、それ自体は目的では無いとも思う。

で、この動機はひょっとして生きることの動機とも言えるのでは・・・とか考え出すとアレなのでホドホドにしておくことにする。

山の犬小屋の今朝の日の出。

今日の日の出

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